2022年3月18日、報道番組『タモリステーション』(テレビ朝日系)に、お笑いタレントのタモリさんが出演しました。
番組の内容は、ウクライナ情勢について特集でした。
ロシアが軍事侵攻に踏み切った背景などを、専門家の意見を交え、両国大統領の人物像や歴史について深く掘り下げました。
番組視聴者の間では、同番組の顔である、タモリさんの言動が話題となっています。
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〇この記事でわかること
・どのくらい沈黙を貫いたの?
・タモリさんの発言とは?
・誰よりも説得力がある発言では?
・タモリさんの思想は「これでいいのだ」?
どのくらい沈黙を貫いたの?
2時間の特番でした、
実際には、114分に渡り、ウクライナ情勢について深堀りした番組でした。
しかし、タモリさんは、冒頭の挨拶の後、ほぼ無言を貫いたのです。
一部のSNSでは物置扱いのコメントがあげられました。
神妙な面持ちで、専門家の話をさえぎることなく真剣に聞いていたタモリさんでした。
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タモリさんのコメントとは?
もともと政治や経済の話をしないタモリさん。
番組の最後で、アシスタントとして出演していた、大下容子アナウンサーからコメントを求められると、このように語りました。
タモリさん:まぁ、あの、こうしている間も大勢の人がウクライナで亡くなっているわけですね。
というより、殺されているわけですから。
まぁいろいろありますけども、一日も早く平和な日々がウクライナに戻ることを祈るだけですね。
「亡くなっている」ではなく、「殺されている」と、より強い表現で明確に発言し直した、タモリさん。
番組放送中、沈黙を貫いていただけに、タモリさんの言葉は視聴者の印象に強く残ったようです。
タモリさんが何を思って、同番組で沈黙を貫いたのか、その真相は本人にしか分かりません。
タモリさんの名言でもある「やる気のないものは去れ」を意識して臨機応変に対応しながら、自分の出来ることを模索しながら、視聴者の視点にたち端的に発言したと推測します。
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赤塚不二夫さんの影響?
赤塚不二夫さんへの弔辞でタモリさんの思想や価値観が分かります。
タモリさんは早稲田大学を中退後に、郷里の福岡で戻りサラリーマン生活を送っていました。
素人時代にデタラメな外国語など持ち芸するタモリさんを一目見て気に入った、赤塚不二夫さん。
タモリさんを上京させ、マンションの自室にタモリさんを住まわせお世話をしていた話は有名です。
赤塚不二夫さんの葬儀・告別式でタモリさんが弔辞で述べていました。
あなたの考えは、すべての出来事、存在をあるがままに前向きに肯定し、受け入れることです。それによって人間は、重苦しい意味の世界から解放され、軽やかになり、また時間は前後関係を絶ちはなたれて、その時その場が異様に明るく感じられます。この考えをあなたは見事にひとことで言い表してます。すなわち、「これでいいのだ」と
「私もあなたの作品…」タモリの弔辞全文 – 芸能ニュース : nikkansports.com
私はあなたに生前お世話になりながら、ひと言もお礼を言ったことがありません。それは肉親以上の関係であるあなたとの間に、お礼を言う時に漂う他人行儀な雰囲気がたまらなかったのです。あなたも同じ考えだということを他人を通じて知りました。しかしいまお礼を言わさしていただきます。
「私もあなたの作品…」タモリの弔辞全文 – 芸能ニュース : nikkansports.com
「重苦しい意味の世界から解放」という言葉が出てきます。
戦争というのはお互いの主義・主張をぶつかり合いです。
意味のないものこそ価値を置くタモリさんの価値観とは真逆のテーマです。
タモリさんにとって今回のタモリステーションのテーマについては、「戦争が起こった事実を受け止めて受け入れないといけない。この場でどうのこうの話をしても、日本いる私たちが今出来ることは、「祈る」こと以外できない」。とこの言葉が全てだと思います。
まとめ
「雄弁が銀、沈黙は金」という言葉の意味が良く分かる番組でした。
昔からタモリさんは政治や経済の話をしません。話すことで影響力があることを知っているからこそ触れないのかもしれません。
タモリさんも凄いですが、あえて政治番組のMCにタモリさんを起用したテレビ朝日のスタッフの覚悟も凄いと思います。
タモリさんがの言われるように、いま私たちができることは「一日も早く平和な日々がウクライナに戻ることを祈る」ことしかできないのかもしれません。
本日も最後まで読んでいただき有難うございました。
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