サッポロビール「サッポロ生ビール黒ラベル」のテレビCM「大人エレベーター」シリーズをご存知ですか?2025年9月現在の最新作は49階。これまで数々の著名人たちが、エレベーターに乗ってきました。今回は、大人エレベーターシリーズに出演された歴代の人物をご紹介します。単なるテレビCMを超えた興味深いインタビューや、大人エレベーターシリーズの歴史についても知ることができますので、ぜひお楽しみください。
「大人エレベーター」歴代の出演者と放送されなかった回
それでは、大人エレベーターシリーズに歴代出演してきた著名人をご紹介します。「エレベーター階数」は、それぞれの人物が停止するフロアのことで、年齢と同じ数字になっています。大人に向かって登り続け、自分の年齢フロアで降り、ビールを片手に語り合う…素敵な演出ですよね。2010年の第1弾から現在までの、出演者を振り返ってみましょう。
「大人エレベーター」歴代の出演者一覧
それでは、出演者を一覧表にしてご紹介します。
| 回数 | 人物 | エレベーター階数 | 放送年 |
| 第1弾 | 中村勘三郎さん・Charさん | 54階 | 2010年1月 |
| 第2弾 | 宮藤官九郎さん・宮迫博之さん | 39階 | 2010年1月 |
| 第3弾 | 仲城達也さん | 77階 | 2010年5月 |
| 第4弾 | リリー・フランキーさん | 46階 | 2010年6月 |
| 第5弾 | スガシカオさん | 44階 | 2010年10月 |
| 第6弾 | 白鵬翔さん | 25階 | 2011年1月 |
| 第7弾 | 佐野元春さん | 55階 | 2011年4月 |
| 第8弾 | 高田純次さん・岸部一徳さん | 64階 | 2011年10月 |
| 第9弾 | 北野武さん | 64階 | 2012年1月 |
| 第10弾 | 斎藤和義さん | 45階 | 2012年3月 |
| 第11弾 | 竹中直人さん | 56階 | 2012年7月 |
| 第12弾 | 古田新太さん | 46階 | 2012年10月 |
| 第13弾 | 奥田民雄さん | 47階 | 2013年1月 |
| 第14弾 | リリー・フランキーさん・奥田民雄さん・斎藤和義さん | 不明 | 2013年3月 |
| 第15弾 | リリー・フランキーさん・奥田民雄さん・斎藤和義さん | 不明 | 2013年5月 |
| 第16弾 | 宮藤官九郎さん | 43階 | 2013年10月 |
| 第17弾 | 中村俊輔さん | 41階 | 2014年3月 |
| 第18弾 | ケンドーコバヤシさん | 41階 | 2014年6月 |
| 第19弾 | 國村隼人さん | 58階 | 2014年10月 |
| 第20弾 | 妻夫木聡さん | 不明 | 2015年3月 |
| 第21弾 | 妻夫木聡さん | 不明 | 2015年4月 |
| 第22弾 | 豊川悦司さん | 53階 | 2015年7月 |
| 第23弾 | 黒田博樹さん | 40階 | 2016年1月 |
| 第24弾 | 松本隆さん | 66階 | 2016年7月 |
| 第25弾 | 山口一郎さん(サカナクション) | 35階 | 2016年7月 |
| 第26弾 | 所ジョージさん | 61階 | 2017年1月 |
| 第27弾 | 中田英寿さん | 40階 | 2017年4月 |
| 第28弾 | 星野源さん | 36階 | 2017年7月 |
| 第29弾 | 坂本龍一さん | 65階 | 2018年1月 |
| 第30弾 | 村田諒太さん | 32階 | 2018年3月 |
| 第31弾 | 庵野秀明さん | 58階 | 2018年6月 |
| 第33弾 | 細野晴臣さん | 71階 | 2019年7月 |
| 第34弾 | 三谷幸喜さん | 58階 | 2020年1月 |
| 第35弾 | 常田大希さん(King Gnu) | 27階 | 2020年3月 |
| 第36弾 | 内田也哉子さん | 44階 | 2021年1月 |
| 第37弾 | 内田篤人さん | 33階 | 2021年6月 |
| 第38弾 | 宮本浩次さん | 55階 | 2022年1月 |
| 第39弾 | 妻夫木聡さん | 不明 | 2022年3月 |
| 第40弾 | YUKIさん | 50階 | 2022年6月27日 |
| 第41弾 | 反田恭平さん | 28階 | 2023年1月 |
| 第42弾 | 三笘薫さん | 26階 | 2023年7月 |
| 第43弾 | 奥田民生さん | 58階 | 2024年1月 |
| 第44弾 | RIEHATAさん | 33階 | 放送されていない |
| 第45弾 | 浅野忠信さん | 50階 | 2024年9月 |
| 第46弾 | 長谷部誠さん | 40階 | 2025年1月 |
| 第47弾 | サンボマスター | 25階(年齢ではなく、バンド結成25周年) | 2025年5月 |
| 第48弾 | 川上未映子さん | 49階 | 2025年9月 |
RIEHATAの回がお蔵入りに
上記、歴代の大人エレベーター出演者の中で唯一、CM放送が実現しなかった人物がいます。それが、振付師でアーティストのRIEHATAさんの回です。2024年5月に、RIEHATAさんの回が放送される予定でしたが、RIEHATAさんに未成年飲酒疑惑が持ちかけられ、そのままお蔵入りとなってしまいました。RIEHATAさんによると、過去に未成年飲酒をしたことをなかば認めるようなコメントをし「昔の日記を掘り出した人がいた」と、CMがお蔵入りになった経緯について説明しました。
参考:サイゾーウーマン
大人のエレベーターとは
大人エレベーターとは架空の「大人エレベーター」に乗り込んだ妻夫木聡さんが主役のミニストーリーです。エレベーターの停止階にてさまざまな”大人”に出会い、ビールを味わいながら語り合います。大人になること、それぞれが考える大人とは何か、芸能界で活躍する人たちや著名人が感じてきた大人への階段を、エレベーターになぞらえトークテーマにしています。
CMのコンセプト
大人エレベーターというCMテーマのコンセプトは、商品価値の訴求に関連しています。商品であるサッポロ生ビール黒ラベルは、独自の強みである生のうまさに加え「自分なりの価値観を持った大人同士が飲むビール」というアピールポイントを掲げています。各フロアで大人たちに出会い、サッポロ生ビール黒ラベルを味わいながら「大人」というテーマについて、本音で語り合います。まさに妻夫木さんと”大人”たちが語り合うシーンのように、リラックスして落ち着いた雰囲気のもと、ビールを楽しんでほしいという企業の思いが垣間見えますね。
大人エレベーターの歴史
大人エレベーターシリーズは、2010年にスタートしました。現在48弾まで公開されており、出演してきた俳優はそれ以上の数に上ります。自分の好きな人物が大人エレベーターシリーズに出演していたら、なんだか嬉しくなってしまいますよね。これまで数々の著名人が妻夫木聡さんと対談してきました。シリーズの中には、エレベーターが商品であるサッポロ黒ラベルの歴史を辿り、妻夫木聡さん自身がすべてのフロアで別人を演じ分けるという回もありました。
出典:oricon -Japanese entertainment news
大人エレベーターの本が出版されている
大人エレベーターは、2010年から長く続く名シリーズ。妻夫木聡さんが対談してきた数々の著名人たちの言葉が、本となって販売されているんです。2014年、CMが始まったまだ4年だった頃に、それまでCMに出演してきた人たちの対談内容が掲載されています。CMだと数十秒に収められていますが、本では対談が文字おこしされ完全収録されています。大人とは何か、その答えが散りばめられている一冊です。
参考:扶桑社
大人エレベーターでは数々の名言も誕生
大人エレベーターシリーズでは、数々の著名人が妻夫木聡さんとともに「大人とは何か」について語り合うインタビューを見ることができます。私たちは時の流れとともに、なかば強制的に大人になり、いつの間にかいとおしい幼少期から離れたところにいます。その中で、じっくり「大人とは何か」「どうあるべきか」考えたことはありますか?このCMシリーズからは、名言も生まれていましたよ。
「大人がしてはいけないことは、ない」(奥田民生)
大人のエレベーターシリーズに何度も登場している、歌手の奥田民生さん。奥田さんは「大人になってしてはいけないこと」というテーマについて、しばらく沈黙したあと「ないでしょ」と回答しました。私たちは大人になり、子どもの頃よりも我慢したりつらい思いをしたりすることが増えているように感じる瞬間がありませんか?子どもの頃だって、ルールに従って社会に適応するため必死だったはず。大人はもっと自由でなければ、子どもが憧れる存在にはなれない。そんな思いの込められた対談でした。
「大人とは、色んなことを飲み込んで生きていける人」(中田英寿)
元サッカー選手の中田英寿さんは、大人という定義について上記のように答えました。CM放送時、40歳という人生の節目を迎えていた中田さん。現役時代から観衆の注目を浴び、さまざまな逆境を経験してきた中で、酸いも甘いも知り飲み込んだ上で生きている人こそ「大人」であると語りました。また、中田さんは「大人になりかけた自分を子どもに戻したい」とも話し、大人にも子どもにもポジティブな面があることを強調しました。
出典:500
「大人みたいなものって、子どもの想像の産物」(リリー・フランキー)
大人とは、子どもの想像の産物。これは、CMがスタートした当初にリリー・フランキーさんが言っていた言葉です。リリー・フランキーさんは「だってちゃんとしてるはずだったもん、俺の想像の大人は」と語り、今現在”大人”をしている自分が、子どもの頃想像していた大人とはまったく違っていると、ユーモアを交えて話しました。確かに、今大人をしている人たちの中に、子どもの頃理想としていた通りの大人になれている人はどれくらいいるのでしょうか。「大人」とは、もしかすると実在しない生き物なのかもしれませんね。
「ご機嫌で、軽やか。ニコニコしてて、あと適当」(YUKI)
歌手のYUKIさんは、自身が思う「かっこいい人」について、上記のように回答しました。CM放送当時、50歳を迎えていたYUKIさん。CMの中では「生まれ変わるならまた自分がいい」と断言するほど、充実して素敵な人生を送ってきたのだということが伝わります。YUKIさんがイメージする「かっこいい人」は、まさにファンから見たYUKIさんのイメージそのものなのではないでしょうか。
出典:oricon -Japanese entertainment news
まとめ
「大人エレベーター」歴代の出演者を見返すと、その道の一流の方ばかりが出ていることが分かります。出演される方のコメントも深く、説得力がありますね。なんと、2014年には扶桑社さんより大人エレベーターの本も出版されています。今後も誰が出るのか、どのようなコメントをされるのか楽しみですね。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。






